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閉幕のご挨拶

東アジア文化都市2017京都のメイン会場 二条城

2017年2月に幕を開けた「東アジア文化都市2017京都」が本日閉幕いたしました。
メイン事業のひとつであった「アジア回廊 現代美術展」(2017年8月19日〜10月15日)は、元離宮二条城と京都芸術センターの2会場を舞台に、25組のアーティストが参加し、大変多くの皆様にお越しいただきました。
このイベントの意義は現代芸術を多くの方々に楽しんでいただくと同時に、文化芸術を通じて三カ国、三都市の親密な相互交流を促進するという点にもありました。伝統文化と現代文化が交差する京都という町の魅力は、そのことに大きく貢献したにちがいありません。各地から来たアーティストはいずれも歴史の陰影を強く宿した会場に魅せられて現地に長く滞在して制作し、市民とのつながりを深められたことはうれしい出来事でした。観客の方々も文化遺産の空間を生かした斬新な作品との対話を大いに楽しまれたことでしょう。このユニークなプロジェクトの実現に協力してくださった関係各位に、改めて深くお礼を申し上げます。

2017年11月19日
アーティスティック・ディレクター 建畠 晢